- 性感染症(性病)とは
- このような症状は
性感染症の疑いがあります - 主な性感染症(性病)
- おりものの状態から
病気を判別できる場合があります - STD(性感染症)単項目検査
- ブライダルチェックも行っています
- 女性目線で通いやすさに気を配った
クリニック
性感染症(性病)とは
性行為によって、細菌やウイルスなどに感染して発症する病気です。性的接触によって感染するため、性器や口などの粘膜や皮膚から感染します。特に、女性は感染しても自覚症状がほとんどないため、知らないうちに感染していることや、そのままパートナーに感染を広げてしまうケースがあります。性感染症は早期発見・早期治療が非常に大切です。このため、性行為の機会がある女性は、日頃よりコンドームなどの使用で予防するほか、定期的に検査を受けることをお勧めしております。
当院では、プライバシーに十分配慮し、女性が安心してお悩みや心配事を相談できるように環境を整えております。些細なお悩みと思っても、重大な病気が潜んでいる可能性もありますので、お気軽にご相談ください。
このような症状は性感染症の
疑いがあります
無症状の場合でも、性感染を起こしている可能性があります。
感染を広げないためにも、下記のような症状がみられたら早めに受診しましょう。
- おりものの色がいつもと違う
- おりものの臭いが強くなった
- おりものの量が増えた
- 下腹部に痛みがある
- 発熱がある
- 外陰部が痒い
- 外陰部が痛い
- 外陰部にイボがある、
水疱やできものがある - 排尿時に痛みが起こる
- 性行為中の痛みがある
- 性行為後、出血した
- 性感染症の診断や
治療を受けたことがある - パートナーが排尿痛や陰部の痒み
を訴えている - パートナーの性器から膿が出た
- パートナーが複数人いる
- コンドームなど避妊具を使用しない
性行為をした
など
主な性感染症(性病)
クラミジア感染症
性感染症の中でも最も罹患者が多いのがクラミジア感染症です。
女性は感染しても自覚症状がないため、感染に気付かないケースがほとんどですが、対して男性は尿道炎を起こすため、比較的感染を発見しやすいといえます。そのため女性はパートナーの異変で感染に気付かれることが多いです。
また、性器周辺に症状がでると思われがちですが、フェラチオやクンニリングスなどオーラルセックスなどによって、喉に感染することがあります。女性の場合、子宮内膜炎や卵管炎、月経困難症、不妊症を発症する原因にもなるため注意が必要です。
主な治療は、抗生物質の服用で完治できます。そのため、定期的に検査を行うことが重要です。
淋病感染症
淋菌に感染して発症します。クラミジア感染症を併発することが多く、不妊症を起こす恐れがあるため注意が必要です。
男性は尿道炎を発症し、女性はおりものの増加などが現れます。ただし、自覚できる症状がほとんどないため発見しにくい性感染症です。抗生物質の内服または点滴で完治できるため、定期的に検査を受けることが大切です。
梅毒
病原体の梅毒トレポネーマに感染して発症します。3~6週間の長い潜伏期間を経て、陰部にしこりが生じますが、数週間経過後には治るため、感染・発症に気付かないケースが多くみられます。その後1~3カ月経った頃に陰部や手の平、足裏に湿疹、発熱、倦怠感が現れます。
以前は治療法がなく重症化すると死に至る病気とされていましたが、今では抗生物質を服用すれば治ります。
性器ヘルペス
病変部に接触することでヘルペスウイルスに感染して発症します。男性、女性ともに性器に小さい水疱が出現し、痒みや痛みが出ます。
ヘルペスウイルスは一度感染すると、そのまま体内の神経節に潜んでいるため完全に排除できません。これによって、抵抗力や免疫力が下がった時に再度発症することがあります。接触によって感染するため、ヘルペスがある時は性行為を避けてください。また、口唇ヘルペスが出ている場合も、オーラルセックスなどによって感染させてしまうことがあるためご注意ください。
トリコモナス
トリコモナス原虫に感染して発症します。性行為だけではなく、浴槽や便器の共用、タオルなどの共用によって感染することがあります。このため、性行為のない女性や幼児の場合でも感染するリスクがあります。女性が感染すると、おりものが泡状となり悪臭を放ちます。また、外陰部や膣に痒みや強い痛みが生じます。
それもほとんどの方は自覚症状がないため、早期発見には定期的な検査が必要です。
カンジダ
カンジダ膣炎といって、真菌(カンジダ属)が膣内に異常に増殖して発症します。カンジダは元から膣内にいる菌のため、性行為がない方でも発症することがあります。カンジダ膣炎を発症すると、おりものがカッテージチーズのような白く濁った状態になり、外陰部には強い痒みが生じます。女性の約80%が生涯で1回は発症する感染症ともされています。
膣剤などを使用することで完治できますので、気になる症状がある方は当院までご相談ください。
HIV感染症
HIV感染症(エイズ)は、HIVヒト免疫不全ウイルスに感染して発症します。徐々に、免疫力が低下していき、治療せずに放置してしまうと数十年程であらゆる疾患にかかりやすい状態になってしまいます。以前まではエイズは死に至ると言われていましたが、現在では適切に投薬治療を行えば、日常生活を感染前同様に過ごすことができます。
当院では、HIV検査を実施しております。気になる方や検査をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
B型肝炎(HBV感染症)
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれる程、疾患があっても自覚症状が出ない臓器です。B型肝炎を発症しても、約8割の方が無症状だとされています。
急性肝炎を発症すると、発熱や黄疸、食欲不振、倦怠感などの症状が起こりますが、ほとんどのケースで完治できます。そのうち、約1割の方が慢性肝炎へ進行してしまいます。慢性肝炎も自覚症状がほとんどなく、そのまま肝硬変や肝臓がんに進行することがあります。そのため、早期発見が非常に大切です。
性行為の機会がある女性は、定期的に検査を受けることをお勧めしております。
C型肝炎(HCV感染症)
B型肝炎と同様、自覚症状がないまま病気が進行することがあります。慢性肝炎や肝硬変、肝臓がんに進行すると完治が難しい危険性の高い病気です。早期発見・早期治療ができるよう定期的に検査を受ける必要があります。
おりものの状態から
病気を判別できる
場合があります
クラミジアによる
おりもの異常
- おりものの量が増える
- おりものの臭いが強くなる
- おりものが黄色くなる
など
性行為の機会がある女性は、自覚症状がなくてもクラミジアを有している可能性はあります。
カンジダ症による
おりもの異常
- おりものが固形状になる
- おりものが黄緑色になる
- おりものの量が増える
など
カンジダ症の原因菌である真菌は、どの女性にも膣内にある常在菌です。健康な女性でも性行為の機会がない女性にもあります。疲労やストレスなどで免疫力が低下すると真菌が増殖します。
淋菌によるおりもの異常
- おりものの量が増える
- おりものの臭いが強くなる
- 黄色くなる
など
性行為の機会がある女性は自覚症状がなくても、淋菌を有している可能性はあります。
トリコモナスによる
おりもの異常
性行為によってトリコモナス原虫に感染することで発症します。
- おりものが大量に出る
- おりものが黄緑色になる
- 臭いや痒みが強くなる
など
STD(性感染症)
単項目検査
性感染症(性病)にはそれぞれ検査方法が異なります。また、感染症には潜伏期間があるため、感染直後の検査は正確とは言えません。
検査名 | 検査可能時期 | 検査方法 | 検査結果が 出るまでの時間 |
検査費用 (税込) |
・クラミジア ・淋病 |
24時間以上 | 膣ぬぐい液 | 4~5日 | 各〇〇円 |
---|---|---|---|---|
・クラミジア のど ・淋病 のど |
24時間以上 | うがい液 | 4~5日 | 各〇〇円 |
・HIV スクリーニング検査 |
4週間以上 | 血液検査 | 3~5日 | 〇〇円 |
・梅毒 スクリーニング検査 |
4週間以上 | 血液検査 | 2日 | 〇〇円 |
・B型肝炎 精密検査 |
8週間以上 | 血液検査 | 2~3日 | 〇〇円 |
・C型肝炎 精密検査 |
8週間以上 | 血液検査 | 2~4日 | 〇〇円 |
・マイコプラズマ ・ウレアプラズマ |
24時間以上 | 膣ぬぐい液 | 7-12日 | 〇〇円 |
・カンジダ | 24時間以上 | 膣ぬぐい液 | 7-12日 | 〇〇円 |
ブライダルチェックも
行っています
性行為を1度するだけで性感染症に感染する確率は、約30~50%とされています。性感染症は遠い存在ではなく、誰もが感染してもおかしくない身近な病気です。
性感染症のほとんどは、自覚症状が乏しく、知らないうちに感染していたり、感染拡大させたりすることがあります。また、性感染症は適切な治療を行うことで完治できるものも多くあります。そのためには早期発見が欠かせません。
当院では、ブライダルチェックとして性感染症の感染有無を調べることができます。血液検査を実施し、クラミジアや淋病、肝炎、梅毒、エイズなど感染の有無を確認できます。将来の妊娠・出産を希望されている方は、一度ブライダルチェックを行うこともお勧めしております。
当院は、女性目線で
通いやすさに気を配った
クリニックとなります
婦人科の受診は、妊娠・出産に関するお悩みやデリケートゾーンに関するお悩み、性や生理のお悩みなど、人には言いにくい女性特有のお悩みを取り扱うため、恥ずかしい思いから受診をためらってしまう方も少なくありません。こうした方々が気軽に通っていただけるよう、当院では、人目を気にせずに受付と会計を済ますことができる「無人受付システム」や待ち時間の短縮のために、「予約優先制」、「WEB問診表」を導入しております。ご協力の程、宜しくお願いいたします。